前立腺炎
前立腺炎とは?
前立腺とは男性にしかない臓器の1つで精液の一部である前立腺液を産生する臓器です。
この前立腺に何かしらの炎症が起きている状態を前立腺炎と呼びます。
細菌による感染性の炎症(細菌性前立腺炎)か、細菌は関与しない炎症(慢性骨盤性疼痛/非細菌性前立腺炎)かで大きく2つに分かれます。
細菌性前立腺炎
細菌による炎症をきたした場合は発熱を伴うことが多く、排尿時痛、残尿感など、排尿時の症状も伴います。尿検査でも細菌が確認できます。
また、追加で培養検査を行い原因菌を特定していきます。
細菌による炎症と診断された場合は抗生剤が効果的です。
慢性骨盤性疼痛/非細菌性前立腺炎
尿検査で細菌は確認できず、超音波検査でも異常が見られない場合は慢性骨盤性疼痛と診断します。
下腹部から大腿骨にかけてや陰茎や陰嚢、会陰部の痛みや違和感・不快感などの様々な症状が出現します。
原因は?
骨盤内に向かう血流の低下が骨盤神経障害を来し下腹部から性器にかけての痛みを引き起こしていることが推測されています。
デスクワーク中心の職業や運転手、学生など座っている時間が長い方に起こりやすい症状です。
治療方法は?
薬物療法で前立腺やその周囲の炎症を抑えつつ、頻回に立つように心がけ、血流を良くすることで症状の改善を図っていきます。