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腎細胞癌

そもそも腎細胞癌とは?

腎臓を構成する細胞の一部が癌化し腫瘍となって大きくなり、サイズが大きくなるにつれて体中に転移を来す疾患です。

 

腎細胞癌を患うとどうなるの?

以前は健康診断などが十分に広まっていない時代で腎細胞癌を患った方は、

症状として

①背部痛 ②血尿 ③背部の隆起 などで気がつくことが多く、

これを古典的3徴と言います。

現代は健康診断が普及しており、超音波検査、まれに尿検査の潜血反応が出るなどで

早めに異常を指摘され精密検査にて見つかる事が一般的です。

 

原因は?

喫煙や肥満は腎臓癌のリスクとなりえます。

その他に遺伝病が知られており、ご家族歴に腎臓癌の罹患がある方は発癌のリスクが

ご家族歴に腎臓癌の罹患がない方と比べ高いことが知られています。

評価方法は?

尿検査、超音波検査を行います。

超音波検査で腎臓内に「しこり(腫瘍)」を認めた場合には、続けて造影剤を用いた

CT検査を御案内します。CTの結果をもって腎臓癌の診断か否か決定します。

腎臓癌は転移しやすく、その性質上、胃癌の診断のように

組織を針などで採取してからの診断は行いません。

 

治療法は?

治療法は第一に手術となります。

放射線や抗がん剤は極めて効果が乏しく推奨されません。

腫瘍のサイズによって手術方法が異なります。

腫瘍サイズが小さければ腎腫瘍部分のみ切り取る腎部分切除が適応となります。

腹腔鏡またはロボット支援下での手術が一般的です。

高齢者、または重篤な既往をお持ちの方の場合、かつ腎腫瘍が小さい場合、

手術を希望されない方に限り、経皮的凍結療法とよばれる

外科的な切除以外の治療法も存在します。

この治療のメリットは、手術などの一定のリスクのある行為を行うことなく

約10年間程度まで再発なく90%以上の方が経過されるという

良好な成績を収めているという点です。

ただ、外科的な切除は治療根拠のデータ量が高く

標準術式と呼ばれこちらはより安定した治療実績を持っています。

どの治療を選ばれるかは患者さんのご年齢、既往、腫瘍のサイズ、腫瘍の場所、

転移の有無などによって様々ですので各々主治医と相談いただく方針となります。

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