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過活動膀胱

そもそも過活動膀胱とは?

膀胱に尿を十分にためる前に尿意を感じ、こまめにトイレに行かざるを得なくなる病態です。
また、我慢することができずに尿漏れをきたしてしまう、切迫性尿失禁を伴うケースもあります。
頻尿とは一般的には朝~就寝まで8回以上と定義されていますが、個人の摂取水分量、生活環境によって左右されるので8回以下で正常、それ以上で異常というわけではありません。
客観的に排尿機能に異常があればもちろん治療対象ですし、ご本人の尿の回数に悩みがあればそれも加療対象となります。

過活動膀胱の症状をきたしている患者様は日本では1000万人以上と言われています。
原因は男女様々です。
男性の場合は加齢や前立腺肥大症に伴い膀胱が過敏となることがありますし、女性の場合は加齢や繰り返す膀胱炎、寒冷刺激、私生活のストレスなどを誘因に上記症状を来してしまいます。

検査の流れ

まずは尿検査で尿の質をチェックします。
膀胱の中に細菌や、白血球など炎症を起こしているような状況がないかを確認します。

尿の勢い、排尿時間、尿量などを正確に測定することができる自動尿流量測定器を用います。
超音波検査を併用することで、膀胱内部に頻尿を来す明らかな膀胱癌や膀胱結石などの病変がないかを確認する場合もあります。
患者様の摂取水分量、排尿量、排尿回数などを客観敵にみることで尿の回数が適切かどうかを判断することができます。
排尿日誌といい、ご自身の丸1日の尿量、水分摂取量を測定し、日誌に記録いただくことで評価することができます。

治療について

過活動膀胱と一概に病名でくくっても、病態は様々です。簡単に対処法の考え方を説明いたします。
上記の検査を受けていただいた中で、尿量はどうか?一回にどれぐらい尿をためられるのか?どれぐらい飲水しているのか?回数はどうか?を調べたうえで下記対処法となります。

  1. うまく尿を出せていない方→尿をしっかり出しやすくする薬で経過を診る。
  2. うまく尿を出せているが一定量尿をためられない方→膀胱を広げてためやすくするお薬
  3. 尿量がたくさん作られすぎている方→尿がたくさん作られすぎている原因を検索。内科の薬などを服用されている方はそちらを調整。
  4. 感染症を伴っている方→感染症を治す薬を服用。
  5. 排尿機能は正常ですがとにかく回数が多い方、水を飲む量、作られる尿も正常→精神的な影響も考慮し、精神的ストレスを緩和させる薬や生活習慣の見直しを相談していきます。
  6. 上記対策でも効果が乏しい場合は、新規治療の「ボツリヌス毒素膀胱内注入療法」が適応となります。2020年より保険適応となった治療法になります。

上記のような考え方はほんのごく一部であり、患者様の状態に合わせた治療が必要となります。
当院を受診いただいた方は、上記のフローチャートで一からチェックし加療させていただきます。

※過活動膀胱 日帰り手術の詳しい説明は↓↓↓↓よりリンクしてください。

 

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