神経因性膀胱
そもそも神経因性膀胱とは?
おしっこの通り道は腎臓、尿管、膀胱、(男性であれば前立腺)、尿道に分かれています。
その中で神経が密接に関係している臓器は膀胱です。
膀胱には脊髄から神経が伸びており分布しています。
尿がたまった時の信号、尿を出すための信号、膀胱に何か炎症が起きたときに知らせてくれる信号。
これらは膀胱に分布している神経より信号が脳と連絡をとりあっています。
この連絡回路に何かしら異常があると、尿をたまったことがわからない。
うまく尿をだせない、過敏に膀胱が収縮してしまう。などといった症状がでてきます。
原因としては、神経に関係のある病気が主体となります。
脳出血、脳梗塞、脊髄ヘルニア、脊髄損傷、脊髄腫瘍、脊柱管狭窄症、骨盤臓器手術歴、骨盤内腫瘍等様々です。
対処法は?
神経因性膀胱の診断に至るまで、尿の質の検査、排尿機能評価を超音波にて行います。
その他身体症状に神経からくる病態がないかを診察します。
必要時、頭のMRI検査、脊髄のMRI検査などを追加し精密検査の可能な医療機関にご紹介する場合があります。
治療法は様々です。
原因となる病変の解決が優先的に望まれますが、根本的に回復不可能なケースも多いです。
うまく排尿ができない等の症状の場合は薬での加療やカテーテルを用いて溜まりすぎた尿を外に出す手助けをしてあげることで正常な排尿状態を維持することができます。